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持続可能性はどこからきたか

「持続可能性」という言葉はドイツ語のNachhaltigkeitに由来している。

これはもともと林業から出てきた言葉だ。

最近は「SDGs」という言葉とともに至る所に登場している。

それだけ地球環境の深刻さが認知されてきたともいえる。

すでに世界のマングローブ林の3分の1以上が消滅し、

世界のサンゴ礁は2050年までに絶滅の恐れ。

世界の漁獲資源において持続可能なのは残り10%程度だという。

健全な地球環境は取り戻せるのか。

もはやティッピングポイントを通り越している、、、

と思うが、それでも恵まれた地球環境の回復を信じて取組みを続けたい。

軽井沢で開かれていたG20の閣僚会合が昨日閉幕した。

プラスチックごみによる海洋汚染問題や、

クリーンなエネルギーとして注目される水素の利用拡大などが

議論されたとのことで大いに結構なことだと思う。

先月長野県が「信州プラスチックスマート運動」をやると発表したときは若干驚いた。

つい2か月前まで私は県議会で環境委員会に所属していた。

委員会で環境政策についての議論をしたときには、

地球に貢献できることをやろうとする気概は環境部から伺えなかった。

委員から海洋プラスチックの話が出ても

「国の動向をみてからです」の一点張りであったし、

そもそも環境の話が通じているのか、宇宙人と会話しているような感覚だった。

さすがにG20の閣僚会合を前になにかやらなければと思ったのか、、、

いやはや、物事が前向きに進んでいると思いたい。

しかしいずれにせよ、長野県にはもっと先のことを見てほしい。

レジ袋の有料化も、河川の清掃も、啓発活動も、どれも重要だが核心的ではない。

長野県が最もやらなければならない環境行政は「森林の再生」だ。

太平洋・日本海に流れ込む河川を有する長野県は、

ごみを河川に流さないというにとどまらず、

自然が育む、水を含めた豊かな森林資源を都市部や下流県に届け、

持続可能な社会のスタート地点を築く責務がある。

かつて欧州では中世に森林の過伐状態が続き、

洪水が頻発するなど多くの問題を引き起こした(第一段階)。

こうした反省から、

林業の収穫があるのは先祖が木を育ててくれたおかげであり(第二段階)、

今自分が木を植えるのは子孫のためというように、

林業経営は世代を越えて引き継がないと成立しないという認識が定着した(第三段階)。

長野県はまだ第二段階のスタート地点だ。

持続可能な森林づくりを官民あげて進めたい。