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環境部の存在意義

今回の一般質問ではオーガニックを議題にとった。

オーガニックとは化学肥料や農薬を使用しない野菜や、

添加物を入れていない食料品などをさす言葉である。

近年のオーガニックをめぐる世界的な動向をみると

そこには健康志向や安心安全という要素はもとより、

持続可能性ある社会あるいは環境配慮型の社会を形成するために重要な

より思想的・スローガン的な意味合いが込められているように思う。

そしてそのような社会を実現するためにはオーガニックのみならず、

農業、工業をはじめとする産業施策から、地域政策、教育や福祉に至るまで、

すべての分野にその理念を落とし込めるような司令塔が欠かせない。

グローバルな視点でいえば、昨今飛び交う「SDGs」というフレーズは

それらに基づいた言葉だろう。

議会での議論を通じて問題だと思うことは、

「SDGs」の理念を施策の細部にまで落とし込める気がしないことであり、

またそれらに対する意識が低いことを特に委員会質疑を通じて感ずる。

いわずもがな長野県は今年6月、「SDGs未来都市」に選定され、

それらの取組みは企画振興部に委ねられることになる。

しかし本来、この取組みは企画振興部で所管されるべき事柄だろうか。

私はSDGsの由来やその性質からして環境部が担うべき役割だと思う。

環境委員会における委員会質疑では

例えば農地をめぐってはネオニコチノイド系の農薬をどう考えるかというテーマ、

河川や湖沼をめぐっては資源の地域循環を意識した広域施策が必要ではないかという旨、

エネルギー政策をめぐっては太陽光にとどまらず木質バイオマス・小水力をふくめた総合的な差配をどう考えるかという視点、

それぞれを問うてみると、

農地については農政部、河川に関しては建設部、木質バイオマスは林務部、

という意識がことさらに強いのだろうか、

環境部から確たる回答や考えをうかがえない。

たとえば「SDGsの発想から考えればこうだ」という道筋や、

SDGsでなくとも「長野県が大切にしてきた理念、取組みからするとこうだ」

という論理はあるだろうが、そのような言葉が聞けないのは残念でならない。

今後の環境部に求められることは、

持続可能な、あるいは環境配慮型の社会になじまない施策にNoを言い、

むしろ各部局の施策をリードする先見性と逞しさを発揮していかねばならないと思う。

いまのままであれば、現在環境部が担っている役割は

企画振興部はじめ他の部局に移管してしまった方がいっそ効率的なのではないか。