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ヘルシンキの自然保育

フィンランドの自然保育を視察した。

視察先はタイガーチャイルド社が運営する幼稚園で、
5,6人のスタッフで26人の園児をみている。
同社は他にも3園を運営し、その全てで自然保育を実践しているとのこと。
園では園長のイーナさんからお話をうかがった。
シュタイナー教育に哲学をおき、
分校も家族のように考えていると園長さんは仰っていた。

自然教育学を大切にし、週に3回は森に行くことが園のルール。
雨が降っても、落雷のおそれがない限り森の中に週3回足を運ぶという。
なぜ森の中の活動を重視するのかというと、
森に行くことで誰しもがしっかり自己内省できるからだそうだ。
室内にいると、「~~してはならない」「~~しなければならない」
という制約が多すぎ、
幼少期という好奇心旺盛な時期にオープンな感情を形成しづらい。
そのような制約は負の感情につながってしまう。
制約と障壁を取り払い、
自然の中で自分や他者、自然と穏やかに向き合う中で確かな人格形成は育まれる。

森の中で遊ぶ子供たちは、
ワーキャーと元気よく活発に動き回るというよりは、
アクティブには動くけれども、
静寂な雰囲気と調和しながら活動しているようにみえた。
大人が良かれと思ってついつい
あの木あの鳥あの音について教えたくなるけれども、
先生たちはあえて積極的には教えないのだそうだ。
森の中で先生たちは基本的に手元でクラフト作業をしている。
一定の安全ルールに則りつつ、
「この場所に来れば先生がいるよ」という安心感をつくり、
静かに見守っている。
ここでは子どもも大人も自然も、
相互の信頼に基づく対等な関係を構築していた。