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『選挙は水物』

現在7月21日深夜。

参議院選挙の開票番組を見ている。

選挙結果が次々と明らかになっていく。

TV番組を傍らに、雑感を記したい。

国政選挙では選挙区の数が多かったり

大型の選挙であることから

「やっぱりこういう結果になったな」と思うことよりも、

「へえ~」とか「ほう~」という心持ちになることが多い。

『選挙は水物』だとよく言われるが、誠に的を射た言葉だ。

選挙結果は開票終了まで誰にもわからない。

最近では新聞社も大層困っているのではないか。

選挙期間中の情勢調査、

「◎◎候補優勢、▲▲候補追い上げを図る」

「〇〇候補わずかにリード、△△候補猛追」

という記事をあとから振り返れば、

大雑把にしか当たっていない。

今回は特に小選挙区ごとに見たときに、たとえば

「○区は激しく競り合っている」と記載されていたものが、

蓋を開けてみれば結構大差がついていた。

これは勝った候補が終盤にものすごい剣幕で差し込んだというよりも、

即ち選挙結果は最後の局面でしか測れず、

情勢調査は有意な憶測に過ぎないことの証左だと思う。

もっとも、メディア以上に『選挙は水物』を感じるのは、

候補者自身ではないか。

自分を候補者に置き換えたとき、

選挙戦はまるで

ゴールが見えない競泳サバイバルレースのようなものだと感じる。

「選挙に出ます!」といって水に入った瞬間に、

周りは見えなくなる。

自分では一生懸命頑張って泳いでいても、

見晴らしのいい地点からもうゴールを探すことはできない。

スタート地点は必ずしもみんな一緒の位置ではないから、

別の人がゴールに近づいているかもしれないのに、

その人は水に入ってしまった。

計画的に最短距離で泳げば勝つ可能性はあるけれど、

どこをどういうルートで泳げばいいのか、

水中では冷静な判断ができない。

竜宮城でもてはやされている間に遅れをとることもある。

苦しくてもがいていると、亀が前へ連れて行ってくれることもある。

何が起こるかわからない。

水中が好きな人や得意な人は有利だが、

必ず勝つとは限らない。

陸上での普段の生活とはまったく別の世界、

それが候補者にとっての『選挙は水物』ではなかろうか。

おやすみなさい。